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トーリル・コーヴェさん来日記念イベント♪

インフォメーションでも告知しましたが、『うちってやっぱりなんかへん?』の著者トーリル・コーヴェさんが初来日されます!
新たに分かったこと、もっと知ってほしいことを綴ってみたいと思います。

先日、編集者・書評家のほそえさちよさん、東京工芸大学の陶山恵さんとイベントの打ち合わせをしました。
トーリルさんの最新作”Threads”「糸」は広島国際アニメーションフェスティバルで上映されますが、陶山さんはもう何度も参加されているそうです。「今年は残念ながら日本の作品はコンペに残れませんでしたね」とお聞きし、改めて「狭き門」であることを知りました・・・。さらに陶山さんが、「トーリルさんはいつもNFBで作品を作っているでしょう?あれは本当にすごいことなんですよ」と教えて下さいました。「NFB??」すぐに反応できませんでしたが、「あー!」と思い当たりました。トーリルさんの映画を上映する際に入っているロゴでしたが・・・NFB=National Film Board of Canadaのことでした。日本語では「カナダ国立映画制作庁」を訳されているようです。こちらのサイトに説明が載っていますが、ごく限られた作品しか共同制作が認められない組織のようです。こちらも「狭き門」ですね。日本では山村浩二さんだけがNFBとの共同制作が叶ったようです。

さて今回のイベントでは、トーリルさんの最新作”Threads”「糸」の上映をします。8分の短編アニメーションですが、予告編はこちらから。セリフは全くありません。『国王のシャツにアイロンをかけた私のおばあちゃん』、『デンマークの詩人』そして『うちってやっぱりなんかへん?』(原題は『モールトンとわたし』でたっぷり含まれていたユーモアは薄まり、ひたすら美しい世界が描かれます。空から垂れている赤い糸の先をつかんだ女性。その先に待っているのは・・・・?

Threads より

絵本版では最小限のテキストしかありません。イベントでは、アニメーション上映と絵本の朗読も予定しています。
優れた作品がそうであるように、本作は様々な解釈ができます。愛するとは?人を守り育てるとは?肌の色や年齢を超えた結びつきとは・・・?
前作と似ている点としては「偶然のもたらす可能性、奇跡」でしょうか。そして表現は違えど、トーリルさんの作品すべてに共通するのは「人生の素晴らしさ」かなと思いました。

イベントでは、拙訳の『うちってやっぱりなんかへん?』も取り上げます。絵本とアニメーションの両方を表現する際の比較など、陶山さんとのトークが楽しみですね。
「どうしてトーリルさんは絵本も発表しているのでしょう?」と陶山さんに聞かれて「そういえば知りませんでした・・・」と答えてしまいました。そうした基本的なこともお話していただきたいです。

トーリル・コーヴェさんにはまだお会いしたことはありません。でもわかるんです。きっと作品と同じように素敵な人だろうな、と。
ですので、トーリルさんの作品とお人柄の魅力が、一人でも多くの方に伝わるイベントになるように頑張りますね♪
お申込みは、ブックハウスカフェのサイトをご参照ください。

トークショーちらしです

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