ノルウェー夢ネット主催のノルウェー語レッスンを開講して11年が経ちましたー（来年も続きますように！）。
トータルするとノルウェー語を教える仕事は20年近くやっています。
留学したオスロ大学では”Norsk i utlandet“「外国におけるノルウェー語」という1年間のコースを受講しました（今はもうありません）。母国でノルウェー語を教える仕事をしたい学生を対象にしたカリキュラムです。
日々の講義はとても充実していて、今でも「あの時、勉強に集中できて良かった」と感謝なのですが・・・他にも収穫はたくさんありました！
クラスにはヨーロッパのいろいろな国からの留学生たちがいました。長期留学は2度目だったですが、クラスメートたちの講義中の態度に驚くこと数知れず・・・発言したいと我先に口火を切るアグレッシブな姿勢でした。私は講義で分からないことがあっても、他のクラスメイトたちに圧されて、質問できません。仕方ないので、辞書や参考書で調べたり、ノルウェー人学生に助けてもらったり・・・すごく「受け身」だったと思います。

ノルウェーの高校授業風景

ノルウェーでは受け身だった私でしたが、帰国すると逆カルチャーショックが待っていました。自分が教える立場になってみると、日本人の生徒さんたちはさらにさらに「受け身」だったのです・・・発言や質問を自発的にするのは稀なので、私から「○○さん」とあてて、質問に答えてもらう。もしくは恥ずかしがったり、わからなかったり、無言を貫かれる方も珍しくありません。
もちろんお忙しい中、ノルウェー語なるものを習いに来て下さる時点で「積極的」なのです。ただ受講スタイルが違うというだけ。
とはいえ、私ばかりが一方的に話すレッスンでは面白くありません。何とか受講者の皆さんが参加できるようにするにはどうすればいいのか？？悩みましたねー。

ノルウェーの小学校から。手を上がる角度に注目ー

試行錯誤はありましたが、あるノルウェー語の本の一節が役に立ちました。「安心して発言できる環境づくりを心掛けなさい」です。これは納得しました。
自由に言いたいことを発言する。簡単そうで難しい。少人数のクラスでも緊張する人はいますから。
以来、緊張をほぐし、質問や発言をしやすい雰囲気を作るように心掛けています。こちらの受講者アンケートを読むと「アットホームな雰囲気」と書いてくださる方が目立ちますね。これからも気配りします！

リラックス！

一方、積極的に質問をする方もいます。できるだけわかりやすく説明するよう腐心していますが、文法などのルールだけではなく具体例を挙げた方がわかりやすいですね。
ある時のこと。当時、大学生の生徒さんが私に言いました。「大学の先生の中には、質問しても答えられないから控えちゃったことがありました。でも青木先生は、答えられるとわかっていたので安心して質問できました」。
ああーー、質問する際にそんな風に思っていたなんてーーーー。質問する際に気を使ってくれるのも日本人学習者あるあるですね。

チーズスライサーを使うのも学びのうちです

1レッスン90分。「やっぱりノルウェー語レッスンを受けて良かった」と思っていただけるにはどうすればいいのか？
ノルウェー語は社会や人々のライフスタイルとともに変化し続けています。それらもフォローしつつ、「リラックスしてノルウェー語を使える環境」をこれからも守っていきたいですね。

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各回参加の「セレクトレッスン」は以下のスケジュールで開講します。ノルウェー語の知識不問ですので、お気軽にお申込み下さいね～。
1/19（土）「超！ノルウェー語入門」
2/16（土）「ネイティブによる発音講座」
3/6（水）「ムンクから学ぶノルウェー語」
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