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ノルウェー夢ネット的2018年を振り返る

前回のブログとタイトルが紛らわしいのですが、内容は違いますよー。2018年、ノルウェー夢ネットはどんな年だったのでしょうか?振り返ってみましょう。

1月。すごく久しぶりにインフルエンザに罹患しました。なんの根拠もなく「自分はインフルにはかからない」と予防接種を打ってこなかったのですが、ついにウィルスにやられたのです。その前年の1月は左手首骨折をしたので「1月は魔の月」かもしれません・・・と悪運モード全開で2018年がスタートです。

ノルウェー夢ネット主催の「ノルウェーについて学ぶサロン」は2回開催しました。78回目、79回目と言うと「すごいですねー」という反応が多いですね。2006年からスタートし、最初は毎月開催だったのですが(今なら死んでます・・・)、「無理せず細く長く」をモットーにしぶとく続いています。
4月の回は「人に優しいノルウェーの働き方~裁判官マーリットさんに聞く」というタイトルでした。ひょんなことから知り合ったオスロの裁判官マーリットさん。「労働裁判所の裁判官」とお聞きし、日本とはかなり異なるであろうノルウェーの労働事情を法律を基にプレゼンをしていただきました。レポートはこちらからご覧になれます。参加者は熱心な方ばかりで、マーリットさんがとても喜んでいたのが印象的でした。

12月のサロンは一転してカジュアルな「ノルウェーワッフルパーティ~2018年オスロとアルタの旅~」をミュージックギャラリーアリエッタで開催しました。またもやねんねんさん、田邉さんにお世話になりました!オスロと北ノルウェーのアルタは対照的な場所ですが、この組み合わせでこの訪問先は私だけ??と変な自信がありました。特にアルタで体験した焚き火の魅力を強調しましたね。ワッフルを食べるのは初めてという方が多かったようですが、もっともっとハート型のワッフルとブラウンチーズがメジャーになればいいなぁと思っています。レポートはこちらから

トーク中です

7月には「ノルウェー語で国歌を唄う合唱の会」を実施しました!きっかけはノルウェーのナショナルデーのお祝いです。ノルウェー大使館で開催される祝賀会に初めて参加でき、ノルウェー語で”Ja, vi elsker dette landet“を唄いました。その時に、声を大きく出して唄う気持ち良さ、でも歌詞をごにょごにょごまかしている事実に愕然とし「自分でkor=合唱グループを立ち上げる?」と発作的かつ衝動的に動きました。講師役はノルウェー人の音大生Mariaさんが快諾、会場はミュージックギャラリーアリエッタを貸してもらうことに。募集はネットでのみ行いましたが、こんな「ひとりよがり」な会に応募はあるのか?と半信半疑でした。結果的にはちゃんと参加して下さる方が集まり、Mariaさんの素晴らしい指導のもと、ノルウェー語で唄えるようになりました♪ 2回目は年内にできたらいいなぁと思ってましたが、すみません・・・実現できていません。来年にぜひ2回目をやりたいですね。顛末はブログに書きましたのでご一読ください♪

動かして!

それにしても今年の夏も暑かったですね~。8月に来日されたアニメーション監督兼絵本作家のTorill Kove(トーリル・コーヴェさん)ご一家は、ちょっとお気の毒なくらいでした。短編アニメーション映画“Threads”が広島国際アニメーションフェスティバルで上映されるので来日されたのですが、東京にも滞在すると伺い、急遽、イベントを開催することに。トーリルさんの絵本『うちってやっぱりなんかへん?』を翻訳しましたが、お会いしたのは初めてです。想像通り素敵な方でしたー。神保町のブックハウスカフェが会場でしたが、”Threads”の上映もでき、さらにトーリルさんと陶山恵さん(東京工芸大)が「アニメーションと絵本の関係性」についてトークを繰り広げました。私は通訳だったので緊張しましたが、質疑応答に入り、トーリルさんがとても真剣に質問に答えていて「ああ、誠実な人だなぁ」と思いましたね。作品同様、真面目さとユーモアを絶妙のバランスで持ち合わせた方だと思います。当日の様子はブログからどうぞ。

Knappskog参事官とともに

9月には毎年恒例のノルウェー旅行に行ってきました!前述したとおり、今回はオスロと北ノルウェーのアルタに行きました。アルタではなくロフォーテン諸島に行く予定でしたが、アルタの大学に在外研究中の元生徒さんがいるので、計画を変えました。アルタでのfriluftslivetアウトドア体験は、帰国したくならないほどの素晴らしいものでした。オーロラ、登山、ベリー摘み、釣り、そして焚き火。他にもフィンランド系のクヴェン人の痕跡や、世界遺産の岩絵見学などなど・・・盛りだくさんの内容でした~。ブログではまだオスロの体験しか書いていませんが、未読の方はぜひ!クリックしてくださいねー(「旅行記」というカテゴリーから読めます)。

フィヨルドを臨む焚き火

ノルウェー旅行後は、日本での現実が「耐えがたい!」という気分になりますが・・・しかーし、日々のレッスンそして10月末には”北欧ぷちとりっぷVol.10 こんな北欧知ってるかい?”が開催され、またも登壇者に加えてもらいました。10回目ってすごいですよねー。主宰の森百合子さんの本がそれだけ出版されているのもすごいなぁ。新刊『3度めの北欧』発売記念でしたが、会場の盛況ぶりは目に焼き付けてます(冥途の土産に・・・)森百合子さんによるレポートはこちらから。こちらでも「焚き火の素晴らしさ」を熱弁しました~。

ぷちとり10!

ノルウェー語や翻訳関係の仕事について。
初めて出張ノルウェー語レッスンを開催させてもらいました。「初めてのノルウェー語レッスン!」を谷中ひるねこBOOKSさんのご厚意で開講。学習経験のある方とない方が参加してくださり、「ノルウェー語とは?」のお話から簡単な挨拶、よく使うフレーズなどを学びました。まだまだ「ノルウェー語なんて言葉があるのですか?」と言われてしまうノルウェー語。隙あらば伝道をしたいと思いますので、出張講座のリクエストをお待ちしています!
8月に『ニューエクスプレスプラスノルウェー語』を刊行しました。従来の『ニューエクスプレス』に「簡単なスピーチ・メッセージ」「読んでみよう」「文法問題」を追加しパワーパップした内容です。「使える語学書」を目指していますので、ぜひお買い求めをよろしくお願いします!
10月から東京都美術館で始まった「ムンク展」にも、図録のノルウェー語翻訳という形で関わることができて嬉しいです。翻訳をしながら「え、ムンクって実はこんな人生を送っていたのか。ずるーい!」と驚いた内容をブログに書きました。ムンク展は、観客動員と内容ともに成功しているようです。まだの方はぜひ!そして図録も買ってくださいねー。

図録です!

今年は、何度もこの言葉を思い出しました。「日本の常識は世界の非常識」です。かつてノルウェー人留学生に言われた言葉なんですよね。
日本からノルウェーはじめ北欧諸国へ、今までどれくらいたくさんの視察が行われたのでしょう?数えきれないと思います。ジェンダーや福祉関係の施設や団体への視察が多いと思いますが、よく「ノルウェーではできるけど日本は無理」と感想を漏らす人がいて「気持ちは分かるけど、あきらめが早すぎでは?」ともやもやしたことあります。確かにノルウェーや北欧諸国は様々な点で「先進的」かもしれませんが、どんどん他の国も追随しています。同性婚をはじめとするLGBT権利向上、女性差別をなくすためのクォータ制導入や子育て支援、長時間労働の是正、MeToo運動に代表されるセクハラ行為の顕在化などなど。
日本人はかなり前から海外視察は行ってきたけど、それらの変化は追いついているとは思えません。特にノルウェーに行ってしまうと日本の「周回遅れぶり」に絶望的な気持ちになります。大丈夫なの、JAPAN??

・・・と珍しく「国を憂いて」しまいまいましたが、来年も自分ができることをしたいと思います!ノルウェー夢ネットが続きますよう、ご愛顧を引き続きお願いいたします♪

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