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ノルウェー語を始めた頃の記憶

翻訳家の青山南さんが「違う自分になれるー外国語がくれるもの」というエッセイを寄稿され、一読。すごく共感しました!
スペイン語を勉強するためにメキシコの大学に留学した際の体験談から引用します。

「外国語の学習をほぼゼロから始めるのは、昔から好きだった。かなり楽しい、と思っていた。」
(「白水社の本棚」2020年春号)

青山南さんのエッセイ

1994年4月、私はノルウェー語をゼロから学び始めました。それまで学んだ英語やフランス語は残念ながら楽しくなかったのですが、社会人になって学び始めたノルウェー語は、余暇時間を予習・復習に充てるくらい楽しかったのですー。
「私」を意味するjegの発音が〔ヤイ〕?Øの発音も自信がないけど、こんな音もあるのね。ふむふむ。
名詞に性があるのは、フランス語で慣れていたけど、ノルウェー語の名詞の性は「女性名詞は男性名詞として扱ってもいい」って、なんじゃ、そのルールは??
主語がjeg「私」でもdu「あなた」でも動詞の形は一緒なのか・・・これは楽かも?ふむふむ。

などなど初学者なりに「おもしろポイント」を感じて、どんどんノルウェー語に惹かれて、勉強を続け、テキストの内容が理解できてまた嬉しくなる、を繰り返す幸せな循環でしたー(挫折はもうちょっと後!)。

最初に勉強を始めてから26年も経ってしまい、あの頃のキラキラした心は・・・・少し・・・後退しちゃって・・・いますが・・・それでも・・・それでも・・・「あの頃の気持ち」を思い出させてくれるのは、レッスンを通じて新しい生徒さんたちと出会い、皆さんの感想やコメント、ミスする箇所に接して「そうそう、私もそうでした」と追体験できるからなんですよね。ホント、ありがたいことですー。

またノルウェー語を始めた頃の記憶に戻ります。ある日のレッスンに、ノルウェーの高校留学を終えた女の子がやってきました。彼女が話すノルウェー語は、私が話す「カタカナノルウェー語」と違ってましたね。

Jobber du i et firma?“「会社で働いていますか?」

と流ちょうに聞かれて、意味がわかりませんでした・・・今でも鮮明に覚えています。ノルウェー語を自由に話せる人に憧れの気持ちが芽生えましたね。
なので、私がノルウェー人と会話するところに生徒さんが居合わせて「せんせい、かっこいいです!」と褒められと、ええ??かっこいいですかーー??と驚きつつ、嬉しいですー。
楽しさと憧れ。この2つをノルウェー語レッスンでずっと大事にしていきたいですね。

ドキドキしながらのオーダーも楽しい

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