コロナの影響で延期になった「ノルウェー流アウトドアに学ぶ防災&焚き火イベント」。12/6(日)に無事、開催できましたので、レポートを書きますねー。
そもそものきっかけ
災害大国JAPANヤーパン。地震、水害、台風、爆弾低気圧・・・気候温暖化とともに激しさを増していますよね。
防災。大事なのはわかっています。それなのにちゃんと備えができていない!と焦っていましたが「そーいえば、ノルウェー人がキャンプに出掛ける時の身支度って防災に応用できないかな?」と頭をよぎったことがありました。そして日本のオリエンテーリングをけん引してきた田島利佳さんにすがって、本イベントの企画・開催に至りました。田島さん、ノルウェー語レッスンを受講したばかりに・・・沼に引きずり込まれましたね・・・。
当初は3月に予定していましたが、緊急事態宣言を受けて、延期。しかーし、12/6に開催決定。私と田島さんを含め、10人の少人数で埼玉県日高市の巾着田に集合しました!
防災編
キャンプブームのせいもあって、巾着田の河原は、人がたくさんいました。そんな中、ノルウェー国旗のたもとに集うナゾの集団。まずは田島講師から防災についての説明がありました。
「みなさんは防災の備えはできていますか?」「どんな災害が、自分の周りで起きると思いますか?」と参加者たちに質問を投げかけてきます。
すると、田島さんとアシスタント役として参加して下さった友人のケーコ隊長は、それぞれのキャンプ道具一式がぱつんぱつんに膨らんだ大型リュックサックを置き、中身を見せてくれました。
実は、さらにアウトドア師匠が参加して下さっていたのです!先日の「ノルウェーについて学ぶサロン」の講師、多田聡さんも愛犬、大型リュックとともにはせ参じてくれました。
こんな豪華メンバーが、巾着田に集合するなんて・・・。町内スキー大会にナンセンやアムンセンが来てくれちゃった、みたいな??
キャンプ初心者からすればすべてが新鮮!田島さんは「これ一枚で防寒になりますよ!」とシルバーの薄いシートを体にまとって見せてくれました。100均などで安く買えるそうです。
水、ガス、医薬品、洋服、テント、コッフェル(飯盒類)、ヘッドライト、食料などなど。きちんと小分けされたものがどんどんと出てきます。
オリエンテーリングや地図読みプロの田島さんは、「スマホが使えない場合、大事なものはコンパスです!」と強調しました。防災はキャンプと同じように「最悪を想定すること」が大事なんだと思い知ります。
田島さんやケーコ隊長が楽しそうに「テントを張ってみましょう!」と呼びかけました。人生初、テント張りに挑戦です!(長生きして良かった~)
お二人のテントは、構造が違っていたのですが、とても軽くて簡単に組み立てできました。昔のテントを知っている人は「今はこんなに軽いのね・・・」と感慨深そうです。荷物をできるだけ軽くすることが大事なのは、キャンプも防災も一緒です。
災害の恐怖はいろいろありますが、「避難所暮らし」もその一つではないでしょうか?テントがあれば、プライバシーゼロの避難所で、ある程度の目隠しは確保できるので、防災リュックに入れておきたい物ですね。田島さんやケーコ隊長、多田さんが豊富なテント体験を語ってくれました。
温かいご飯も大事!ということで、ガスバーナーに火をつけてお湯を沸かし、コンビニで買ったフリーズドライ食品を食べることにしました。
どこまでも気が利く田島さんは「そろそろ、皆さんの目が焚き火を求めている!」と察して、一気に焚き火になだれ込む展開へ・・・。
焚き火編
3つの焚き火台があり、3グループに分かれて焚き火をおこすことになりました。田島さんと多田さんが燃料となる薪や木材、紙類をたくさん持参して下さり、テンションUPです!
アホの1つ覚えみたいに「焚き火、焚き火」と騒いでいる割には、正しいやり方がわかっていません。いきなり太い薪なんか置いちゃダメですよねー。枯れ葉や細かくちぎった段ボールを置いて着火、徐々に細い枝を投入していきます。ちなみにノルウェー語で「焚き火をつける」はtenne bålと言います。
焚き火で焼きたい食べ物を持参した方は、ソーセージやマシュマロ、チーズ、ばなな、芋、ししゃもなどを串に刺したり、アルミに巻いて焼きます。
強火で焼いちゃって焦がしたりしちゃいましたが、うまく焼けた食べ物を焚き火の前で食べる幸せ・・・。いいお天気すぎて、さらに焚き火で暑くなりすぎたのは贅沢な悩みでしたね。
焚き火に癒されながら、みなさんは思い思いに、自由行動。食べるも良し、犬を撫でるも良し、おしゃべりをするのも良し、考え事をするのも良し・・・焚き火に燻されながら、楽しくもおだやかに時間は過ぎていきます。「ビールが飲みたい」と買い出しに行かれた方もいました。今は「一人で自由にやりたい」とソロキャンプが流行っていますが、私たちはグループでも「ソロキャンプ」の自由度に近かったと思いますー。
ノルウェー国旗をくっつけたテントを見ながら、ノルウェーで体験した焚き火を思い出しました。
4時間近く経過してから、少しずつ撤収作業に入りました。勢いよく燃えた焚き火を徐々に鎮めていきます。記念に集合写真を撮りました!
「楽しかったです!」「焚き火遠足をまたやって下さい」「次回はホットワインも用意しましょう」「久しぶりに太陽にたくさんあたりました」などなど、嬉しいお声をたくさんいただきました。
ここまで完璧な準備をして下さった田島さんとケーコさんに感謝、多田さんにも感謝、そして参加して下さった皆さまにもTusen takk!
果たして2回目があるかはわかりませんが、「いつも心に焚き火」の精神でコロナ禍を生き抜きましょう♪
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