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ノルウェーの11月の思い出

November=11月に早いものでなりました。ノルウェーの11月を体験したのは、1995年と1999年しかありません。ノルウェーの大学に留学していた年です。”November er det verste måneden”「11月は最悪の月だよ」とのたまうノルウェー人の多いこと!いわく「暗く、寒い、クリスマスにはまだ日があるから」とのこと。確かに!だから他の年でわざわざ訪れたことがなかったんですよね。実際はどうだったでしょう?

もう昔になるのであまり記憶はないのですが「12月の試験前で必死に勉強していた時期」ということは覚えています。8月から留学がスタートし、講義についていくことだけでも大変でした。それに加えて試験なんて・・・膨大な試験範囲を前に呆然としていた記憶があります。1999年、オスロ大学に留学していた時は、ノルウェー語とノルウェー文学の試験を受けることになっていました。ノルウェー文学の講義では、古典から20世紀の作家の作品をいくつか取り上げられ、テキスト分析をする内容でした。正直、本の内容を理解するだけで四苦八苦するレベルだった私には「分析??・・・勘弁してください」の心境。試験範囲の文学作品のノート作りを11月に必死でやっていました。
今までたくさんパーティ(という名の暴飲)を繰り返していたノルウェー人学生たちも、その回数を減らしてきました。

11月は日が短いです。まだ日が昇る前、ほの暗い朝。眠気と闘いながら起きて大学へ行き、そして15時頃には日が落ちてしまうのは寂しかったですね。「ノルウェーの寒さより暗さの方がきつかった」という生徒さんがいらっしゃいましたが、気持ちはわかります!「Youtubeでセミの音を流して気を紛らわせた」という方がいましたね。そんな暗い冬を体験してこそ、ノルウェー人のあくなき太陽への渇望が理解できるでしょう。

「12月の試験に落第しちゃったらどうしよう?」という不安に苛まれていたのも、この時期でした。
今になれば「あれだけ集中してノルウェー語や文学の勉強ができたのは本当に恵まれていた」と感謝していますが、当時は日々必死。食事を作る時間を省くため、オスロに1軒しかない日本食材屋で冷凍うどんを買い、よく学生寮で食べていました。
日本から遠く離れたノルウェーの首都オスロ。冷凍うどんをすすりつつ、12月の試験に向けて奮闘していた11月。「よく頑張っているね」と当時の自分に声をかけてあげたいです。

オスロ大学図書館

オスロ大学図書館

コメント

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  1. An intriguing discussion is worth comment. I do think that you should publish more on this topic, it might not be a taboo subject but generally people dont speak about such subjects. To the next! Cheers!!

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