「ノルウェーに来ることがあればうちに寄って」とノルウェー人はよく口にします。社交辞令と思うのは日本人、ホントに訪ねちゃっていいのがノルウェー人です!(当社比)
昨年4月、映画『リトル・エッラ』公開プロモーションのため来日したChristian Loクリスティアン・ロー監督(+妻のTrineさんと娘のMathildeさん)さんの同行通訳を務め、冒頭のお言葉をいただきました(監督たちの来日レポートはこちらのブログから)。

リレハンメル駅
・・・ということで監督一家が暮らすLillehammerリレハンメルに電車で到着しました。1997年、オスロ大学サマースクールの遠足で訪れて以来のリレハンメルです。駅までロー監督、Trineさん、Mathildeさんが迎えに来て下さり、わーーーと感激。事前に足を痛めたことを伝えてあったので、ファミリーみんなが気を使ってくれました。駅からリレハンメルのメインストリート、Gågataを少し歩き、オープンテラスカフェでランチ(Trineさんがスマホオーダーで失敗しているのを見て”ノルウェー人でも間違えるんだ!”と親近感)を楽しみました。監督のオフィスが入っている建物にも連れて行って下さったのですが、蔦のからまるクラシカルで素敵なところでした!

クラシカルな建物
さて、リレハンメルといえば1994年開催の冬季オリンピック!ということでスキージャンプ台へ。運よくジャンプをする選手を見ることができました!きれいに着地して、観客はぱちぱちと拍手。「ここで日本人ジャンパーも活躍したんだなぁ」と感慨深いです。事前にロー監督は「景色のいい森を歩こう」と計画して下さっていたのですが、足を痛めて断念。ですが、「ちょっと一緒に歩こう」と夫だけを誘い、森の小道へ進んでいきました。監督のリレハンメル愛を知る身としては、ご一緒できず痛恨です(号泣)。

ジャンプ台
Trineさんが運転する車で、いよいよFamilien Loが暮らすお宅へ向かいます。結構な勾配があり、車を出して頂いて助かりました。「さぁ着いた!」と車を降りると・・・想像以上に素敵なお家が!広々としたリビング、とてもカラフルで遊び心いっぱいのキッチン、黒い大きな愛犬がいる庭、街を見晴らす美しい眺望。Så koselig!「とても居心地がいい!」
私たちはテラスのテーブルで、お茶をいただきました。「東京での体験は本当に素晴らしかった」と監督たち。特に配給会社のカルチュアルライフさんたちのきめ細やかなホスピタリティ(「新宿でわざわざ食べるところを探してくれて案内してくれたのよ!」とTrineさん)や熱心なファンの皆さんが印象的だったようです。

こんな素敵なところに住めるワンちゃん、幸せ!

koseligなテラス
Trineさんがノルウェーのお粥grøt、flatbrødと呼ばれる味のないパリパリの薄いクラッカー、さらにトナカイのサラミなどお料理を用意してくれました。正直、お昼でお腹ぱつんぱつんでしたが、見た目も良くせっかくなのでいただきます。飲み物はsaft「濃縮ジュース」。全体的に夏の香りがするテーブルでした!

サラミやspekeskinker
(塩漬け熟成生ハム)
お土産交換タイムに入りました。監督夫妻からは特にリクエストはなかったのですが、Mathildeさんは「韓国コスメが欲しい」と連絡がありました。韓国コスメに全く疎い私ですが、品番まで指定してくれたので、何とかゲットできました!ということで韓国コスメ、ほうじ茶や抹茶ポッキーや小袋お菓子(あと失念)などをプレゼント。「お菓子やお茶のパッケージが可愛い!」と言われて「え?そう」と驚きました。近所のスーパーで買ったものでしたが、どってことはないものが琴線に触れたみたいです。そしてロー監督からVær så god「どうぞ」と渡されたものは・・・ノルウェー人が発明したチーズスライサーです。といってもそんじゃそこらのスライサーではありません。ここリレハンメルで発明されたBjørklundのスライサーです!

Made in Lillehammerのチーズスライサー
リレハンメルの家具職人だったThor Bjørklundが世界に誇るチーズスライサーを発明した歴史はこちらからご覧になれます。Tusen takk! とお互いに感謝い合いました~。
息子さんはあいにくバイトで不在でしたが、家族愛やお家の居心地の良さを体感し「こんなに素晴らしいところに住んでいるから、あんなに気持ちのいい爽やかな映画が作れるのだなぁ」としみじみしました。クリスティアン・ロー監督の『ロスバンド』を観た際、「こんなに爽やかな北欧映画あるの?」と感嘆したものです。

次回作も期待しています!
Ha det bra og vi ses!「さようなら、またね!」とハグしながらお別れしました。改めまして、クリスティアン・ロー監督とご家族と知り合うきっかけを作って下さったカルチュアルライフさんにTusen takk!
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