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2019ノルウェー旅~オスロ大学サマースクール初日!~

6/24。ついにオスロ大学サマースクールの初日です。プログラムはギリギリに送られてきて、さらに改訂版が数日前に届きます。
セミナー名は”Sommerseminar for norsklærere ved ulenlandske universiteter“「海外の大学ノルウェー語教師向けサマーセミナー」。
どんな人が参加するのか?などは全く知らされず、とりあえずオスロ大学キャンパス内の講義室へ向かいます。「こういう緊張感は久しぶりかもー」と感じていました。緊張しすぎて、トラムで降りたかった駅で降りれないアクシデントが・・・・。どんだけ~。

図書館内の講義室へ

講義室の外のソファーに、何人かがすでにいました。すでに盛り上がっている人々の輪に近づき”Hei”と挨拶します。
そうやって挨拶を交わしていると「以前も一緒だったわね」とある女性が言いました。あーーーーー、なんということでしょう。記憶が蘇りました!
1999年-2000年にオスロ大学に留学した際、クラスメイトだったロシア人でした。あの時、クラスで唯一苦手だった人とまた同じ場所に・・・・「運命の皮肉」を感じましたねー。

講義室へ入ると、たくさんの人がいました。年齢は20代後半から50、60代?女性の方が圧倒的に多いです。
前の方の座席へ進むと、机にはバインダーが置いてあり、中にはプログラム、参加者リスト、ノートが入っています。
参加者リストを見るとロシア人が圧倒的に多く、そういえば座っている場所の周囲もロシア語らしき言葉が飛び交っていました。
セミナーの統括者Inger先生が、ユーモアを交えて挨拶をします。今までで最高の申請数/参加者数だということを知りました。50人の参加者たちに向かって「これから自分の国を呼ばれたら立ってね」と指示します。

Inger先生とNitaさん

アゼルバイジャン、ベルギー、ブルガリアとアルファベット順に読み上げていきます。Japan!と呼ばれて起立します。リトアニアとロシア勢が多く、他の東欧、ヨーロッパ、北米からの参加者が続きます。
予想通りアジアからの参加者は私だけで、南米、アフリカ、オセアニアの参加者はゼロでした。

すぐに最初の講義が始まりました。オスロ大学北欧語学科(Nordisk språk)教授によるものです。“Norsk som andre språk”「第二外国語としてのノルウェー語」の著者でもある教授による専門的な内容でした。当然ですが、イマドキってパワーポイントを使った講義なんですよね。ノートを取りつつ、写真を撮りつつ・・・普段使っていない脳細胞が刺激されました。
ようやく休憩になり、外に出て近くのベンチで呼吸をスーハ―していると、別の参加者たちがやって来ます。ベンチの横に移動した時、横に行き過ぎて地面にお尻をついてました・・・すぐに立ち上がりましたが、腕時計のベルトが切れています。Sjokk!ショックで涙目に。
挨拶を交わす人の中には、ソルボンヌ大学の先生がいました。ひー、すごい!と感動。参加者リストを眺めると、当たり前ですが大学の先生ばかりで、その中でNorway Yumenetという所属名は異端&インディーズ感が漂います。
アジアからの参加者という時点で珍しいのか「どうしてノルウェー語?」「どんな日本人がノルウェー語に興味を持つの?」とおなじみの質問を受けました。

午後には”Diku“によるプレゼンとあります。Dikuって何?と思いながら、代表とシニアアドバイザーのプレゼント聞きます。
正式名称はDirektoratet for internasjonalisering og kvalitetsutvikling i høyere utdanningと分かりました(英語名は”Norwegian Agency for International Cooperation and Quality Enhancement in Higher Education”)。高等教育の国際化とクオリティー向上が目的の組織ですね。
実はこのセミナー自体がDikuがスポンサーだったと今更知りました!事業の一環として、ノルウェー語が学べる海外の大学をサポートしているようです。
このセミナーは3年おきに開催して今年が5回目とか。
ノルウェー語が学べる大学は、ヨーロッパに約100校、北米が33-35校、アジアは5-7校と教えてもらいました。
アジアは広いのに、これだけの大学しかないのか・・・具体的な数字を知ることで可視化されました。

Diku代表

さらにDikuが提供する様々なサポートが紹介されます。大学でのセミナー開催や作家招聘、図書購入などなど。NORLA(ノルウェー海外文学普及協会)と同じく「ノルウェーって支援が手厚いのね」と感心。
ただ私は大学教員ではないので、これらのサポートはもらえないのだろうなぁと諦めざるを得ません。
プレゼン終了後、シニアアドバイザーの方と挨拶を交わしました。「日本からの参加者がいると聞いて、NORLAからあなたのことを聞いていました」と言われてびっくり。
ノルウェーは人口が少なく、いろいろな意味で「コネ社会」です。誰かと知り合うと、芋づる式に知り合いが増えるという図式なんですよね。
「サポートは素晴らしいけど、私は大学で教えていないから対象外で残念です」と率直に言うと、「ええ。でもとりあえず申請してみなさい」との返事が。
このセリフ・・・既視感があります!そう、本セミナーのことを教えてくれたInger先生も「とりあえず申請しなさい」と励ましてくれたのでしたー。結果は分からないけど、試す価値はあるとわかりました!

その夜は、カールヨハン通りにあるオスロ大学本校のホールで開会式がありましたが、財布を忘れて出かけてしまい、ホステルに引き返したらどっと疲れて参加を断念しました。その日は怖いほどミス連発でしたねー。
代わりに今日の「おさらい」をすることにします。
講義中に書いたノートの文字の汚さに驚愕しつつ、送られてきたパワーポイントを見ながら、自分なりにノートをまとめました。
時間は短かったけれども、刺激と知識をたくさん得た初日。さらに自分が「学ぶ側」になれる貴重な機会です。
残りのプログラムはどんな感じなのか、期待と不安を感じながら早めに寝ましたー。Sov godt!

トラムを駆使した日々

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