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レッスンで使うノルウェー語絵本

「絵本は読むのが簡単」
という言葉は、当てはまる本と当てはまらない本があるでしょう。辞書には載っていないような単語が出てくる場合もありますし、シンタックス(文の約束事)の無視もあり得ます。
でも、イプセンの”Dukkehjem“『人形の家』を読もうとするよりは、絵本の方がハードルは低いですね。
読んでいて辛い本は・・・
・全ての単語が分からないので、辞書を引く必要がある
・内容が理解できているのか、理解できていないのかはっきりしない
・苦労して読み進めても、全く面白くない
でしょうか・・・。ノルウェー留学中、課題図書の中には軽い殺意を覚える本もありましたねー(遠い目)。

もとい。絵本に話を戻します。
レッスン中に、絵本を紹介したり、読んだりすることがあります。選ぶ際に気を付けるのは「テキスト量とページ数が多すぎないこと」ですね。
日本の絵本に比べ、ノルウェーの絵本はテキスト量が多いことがよくあります。ですので、セレクトレッスン「超!ノルウェー語入門」や、初級者クラスでは、”Løve-Unge“シリーズを使っています。このシリーズは、1ページ1センテンスで構成。ノルウェーで子どもが「最初に読める絵本」として出版されています。

Unge-Løveシリーズ

小さな子どもが飽きないように、わかりやすく、ページをめくるのが楽しみな展開になっているのもいいですね。
イラストを眺めるのも面白いですよ。日本の絵本とは異なるテイストで「こういうイラストに小さい頃から接すると、ああいう感じになるのか・・・」と興味深いです(かわいいの基準が違う!)。
中でも”Bertil blir greiBertil blir grei“は衝撃作でした!作者は『あかちゃんはどうやってつくられるの?あかちゃんはどうやってつくられるの?』(さわきちはる訳、河出書房新社)で知られるAnna Fiske(アンナ・フィスケ)さん。

Bertil blir grei

Bertilというパンクなカラスと、よれよれの猫が繰り広げるシュールな物語。子どもが喜ぶBæsjウンコも出てきます。
レッスン中に紹介したところ、生徒さんたちはびっくりしていましたねー。

先日、ノルウェーのラジオで「意欲的な絵本」特集が放送され、聞きました。その中で「テキストが全くない絵本」に触れていたのですが、レッスン中に「テキストゼロ」絵本を紹介したことがありました。『うちってやっぱりなんかへん?うちってやっぱりなんかへん?』『わたしの糸』作者のTorill Kove(トーリル・コーヴェ)さんが、”Hvor skal kattene bo?“「猫はどこに住むの?」というテキストが全くない絵本を出版しています。

Hvor skal kattene bo?

男女のカップルと2匹の猫が登場人物のシンプルな絵本。次はどんな展開になるの?とページをめくると、予想外の結末。ラストシーンで驚く生徒さんがほとんどでした!
通常レッスンが再開できるようになったら、このイラストを見て、テキストを考える練習をやってみたいなぁと思っています。

絵本をノルウェー語レッスンで使うことで、生徒さんたちは完読の達成感が得られます。これからも、Løve-Ungeシリーズをはじめ、面白い絵本をレッスンで活用したいですね。

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セレクトレッスン「ビジュアルで学ぶノルウェー旅」は開講日時を以下に変更します!
6/25(土)13時~14時半
ノルウェーの写真(ホテル、お店、公共交通機関、看板など)を見ながら、スポットごとに使える基本的な単語やフレーズを学びましょう。
ビジュアルがあると旅のイメージがしやすくなります。看板が読めたり、ノルウェー語を少し使うだけで旅の楽しさはUP!
ノルウェー語の知識はゼロでも大丈夫です。旅の予定がある方もない方も大歓迎です。
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