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Åについて

ノルウェー語のアルファベットの最後の文字がÅです。
発音はわかりますか?日本語の「お」と似ていて、口の開きはOよりも大きいです。
7月から初心者レッスンが増えて、改めてÅについて考えることが増えました。
というのもÅの上にある゜を見落として「A」と発音する人が少なくないからなんですよね。かなりノルウェー語の学習歴が長い方でも、うっかり・・・・ということママあります。

正解        間違い
[ポー]     Pa[パー]
Åse[オーセ]    Ase[アーセ]
også[オッソー]   ogsa[オッサー]

以上が、発音ミスの一例です。上の小さな゜って見落としがちなのだなーと都度、指摘していますが。
こんな風にaと間違えられやすい可哀想なåについて、ちょっと調べてみました。偏愛の書”Typisk Norsk“を参考に記します。

元々、Åは中世ドイツ生まれ。16世紀にはスウェーデンに流れ着いて、以来、使われています。
ノルウェーではデンマーク語と同じように、この文字をずっとAaと綴っていて、Åに改正されたのは1917年まで時間がかかりました(デンマーク語は1948年改正)。
今でもその名残は、人名や地名に残っています。
例えば、男性の名前Haakonは、発音が「ハーコン」ではなく「ホーコン」。現皇太子はこちらのスペルです。
ただ「ホーコン」さんは、Håkonという「現代式」なスペルを使っている人も多く、両方ともOKです。
アルファベットの並び方は、ノルウェー語とデンマーク語は、Æ, Ø, Å 、スウェーデン語は Å Ä Öになっています。微妙な違いが面白いですね!

ノルウェー語の母音

さて日本語の母音はノルウェー語より少なくて、カタカナ表記には限界がありまくりです。
なので、本来は音が違うOÅは、カタカナでともに「オ」となっちゃうんですよ。でもOの方が「こもって暗い」音になります。
私が自分の名前「アオキ」と発音した時に、Aåkiとノルウェー人が書いたことがありました。Aokioの音を口を大きく開けて発音しちゃった結果です。

3年前、北ノルウェーからたくさんの人が来日し、コンサートやイベントを都内や日本各地で開催しました(こちらのブログをご参照ください)
その際に、こんな作品を転じているアーティストがいました。

Tokyoをノルウェー語でつづるとこうなります

本人に質問したところ「だってTokyoの発音は、実際はTåkyoでしょ?」と言われちゃいました。確かにー。
そして本稿の結論は・・・とりあえず上の゜を忘れないでくださいねー。

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