ブログ

【番外編】緊急入院しました!

≪おことわり≫ノルウェーとは全く関係のないブログです

入院1日目(12/19)。体調不良がおさまらず、かかりつけ医から紹介状をもらって、近所の大学病院にて検査を受けたところ、聞いたことのない病名を診断され、さらに「2週間の入院が必要です」と告げられ、パニック状態に!
えっと今から2週間の入院だとクリスマスも正月も病院??仕事は?忘年会は?その他もろもろの予定はどうなっちゃうの?「自宅にいったん帰って仕事の処理や荷物を取ってきたい」と訴えるも、聞き入れてもらえず。入院の手続きを待っている間、夫に持ち物リスト、サイト管理人のYokoさんに生徒さんたちへの連絡をスマホからお願いした。その他、仕事関係者の皆さん、会う予定だった人たちにも入院の事実を知らせる。と書くと、すごーーーく「忙しい人」のように見えるが、幸いなことに残りレッスンはわずか、新刊本の作業もほぼ終わっていた。Heldig!=ラッキー!
入院初日は救急外来の病室で4人部屋。夫が必要な物を持参してくれてしみじみありがたい。他にも入用なものを院内のセブンイレブンで購入。不安を抱えながら、初めての入院生活がスタート。絶食で点滴だけが頼り。21時消灯なので、その前に慌てて入眠効果がある本を読む。

4人部屋

4人部屋に入院
コンパクトかつ設備充実していました

入院2日目(12/20)。6時、病室点灯。前夜、Twitterで「入院します!」と呟いたら、励ましのメッセージをいくつかいただき、ありがたーーーいとウルウル。
熱はあったが、手持ち無沙汰感がハンパなく、点滴を引きずりながら、ボサボサの髪の毛とパジャマ姿で院内1階の「セブンイレブン詣」がビッグイベントになった。下に降りると健康な人がたくさんいて眩しい。なぜか自分が麻薬で捕まった芸能人の気分になった・・・Hvorfor?「なんで?」

セブンイレブン

お百度参りしたセブンイレブン
病院ならではの異色な品揃え!

夜中、目がぱっちりと覚めてしまい眠れず。スマホでラジオを聴きながら、「爆撃を受けている病院が世界にはあるんだ」と思いを馳せる。その恐怖はいかばかりだろう??相部屋で慣れない入院生活だが、ここは安全だ。イスラエルの攻撃、もうやめてくれ!と遠く離れた地から祈ってみる。また長期入院をしている年老いた父のことを繰り返し考える。

入院3日目(12/21)。看護師さんに「髪を洗いたい」とリクエスト。自分で洗うつもりだったが、看護師さんが洗髪&ドライヤーまでしてくれて驚く。こんなに甘えていいの??
主治医から血液検査の結果が良くなっていると伝えられた。Bra!やったね!救急外来の病室から専門科病室へ移動を伝えられ、5階から9階へ。
面会は週1回15分と制限あり。手持ちのカードを使う気持ちで、夫に面会へ来てもらう。面談コーナーで荷物の受け渡しで慌ただしく、ろくに話す時間はなかった。面談コーナーの大きな窓から自宅マンションが見えることに2人で気づく。「近いのに遠いなぁ」としみじみ。夫と別れて「クリスマスもお正月もないんだ」と申し訳ないような、無念な気持ちになった。

本

入院中、特にお世話になった2冊

入院4日目(12/22)。眠れなかった夜が明けた。窓側のカーテンを開けると、朝焼けのスカイツリーが見えて「なんて美しい・・・」と心が動かされた。入院は辛いけど、ベッド横は大きな窓で広い空を眺めることができた。長くて暗い冬のノルウェーでは、大きな窓で少しでも光を取り込もうとする。その気持ちが痛いほど理解できた。

病室からの眺め

ベッドからの眺め
大きな空と光に救われました

ついに点滴オンリーの生活から進歩!朝食に重湯、味噌汁、牛乳が提供された。久しぶりに口から摂取できる喜び。お昼は重湯、コンソメスープ、夜は重湯、かぼちゃのポタージュスープ。たくさんの食事制限内で工夫してくれている。

重湯

人生初の重湯
身体に沁みました

入院5日目(12/23)。朝イチで血液検査。その結果が良かったので主治医から「徐々に普通食に戻し、来週の火曜日には退院見込み」と告げられ「え?そんなに早く退院できるの!」と、とても喜んだ。だがあくまでも「予定」であり、退院できない可能性もあるので、ごく限られた人にしか伝えなかった。お昼ごはんが運ばれてきて、重湯から五分粥へ進化している。米粒がある幸せを文字通り「噛みしめた」。夕食はさらに豪華で、五分粥、焼き白身魚、カットじゃがいも、マカロニサラダ、リンゴゼリー、飲むヨーグルト。特に意識せず、普段より一生懸命に噛んで食べていた。シャバでは雑な食べ方をしていたなーーと反省。時間が有り余っているので、反省することが次々と浮かび上がる。

五分粥

五分粥と豪華なおかず
よくよく噛みしめて食べました

入院6日目(12/24)。God jul!「メリークリスマス!」。あれだけ病院でのクリスマスを恨んでいたのに、心境に変化が。クリスマスイブの日曜日、病院で働いてくれる人すべてに感謝の気持ちでいっぱいだった。暇を持て余して点滴を引きずりながら広い病院内を歩き回っていると、実に多くの人が働いていることに気付く。医療サービスは素晴らしくて、看護師や医療スタッフのホスピタリティの高さに感嘆していた。同時にとても疲れた様子のドクターたちも視界に入って来る。外来患者の多さは「暴力的」といってもいいレベルに映り、医師たちの勤務時間はどれだけ多いのだろうか・・・1階に全科医師名が掲示されているのでじーーーーっと眺める。女性が圧倒的に少ない。女性医師が誕生しない、働き続けられない構造があるのだろう。エレベーターで乗り合わせる若い女性医師たちにせめてもの希望を見出す。

ノルウェーのクリスマス

ノルウェー人の友達がjulの写真を送ってくれました

入院7日目(12/25)朝イチで血液検査。いい血出ろ!と気合を入れても無駄だけど・・・出た!主治医から「ほぼほぼ明日には退院できます」宣言!うわーー、家に帰れるーーーー!
家族や友達、仕事関係の人にメッセージ。喜びを分かち合う。昼食は五分粥から普通の米飯に進化。食べてみて「今までこんなに固いものを食べていたのか??」と体がビックリしていた。ひたすら噛む。
窓から景色を何度も眺める。広い空が本当に心地よい。退院は嬉しいけど、この眺望だけは名残惜しかった。そして入院中、初めてのシャワーを浴びる。ひたすら気持ちいい。
夕食はなんとクリスマス料理だった。サフランライス、カット野菜のテリーヌ(に寄せたもの)、サラダ、ゼリーと飲むヨーグルト。病院食って味気ないイメージだったが、ありがたいことにこの病院の食事は美味しい。

Julemat クリスマス料理

Julemat
病院でのクリスマス料理
心遣いがとても嬉しかったです

入院8日目(12/26)。いよいよ退院の日。予想以上に膨れ上がった荷物をまとめる。慌ただしく看護師から退院や今後の検査について説明を受ける。夫が迎えに来てくれて、精算を済ませ、病院の外へ出た。1週間ぶりの外は現実感がなかったが、自宅へ歩いて帰る。とらちゃーーーん、帰ったよーーーーと声をかけるも、ご飯をねだる猫パンチを食らう。愛って非対称だ。

とらちゃん

久々のとらちゃんをモフる幸せ

入院中、励まされることは多々あった。昼夜を問わず見守って下さる看護師の皆さんの存在、家族や友達、仕事関係者、生徒さん、Twitterのフォロワーさんからの心温まるお見舞いや手紙、メッセージやメール、それに写真。もう、眼福といっていいくらいありがたかった。Tusen hjertelig takk!
2023年の終わり、思いがけない体験をしたが、感謝の気持ちを忘れないようにブログを書いてみた。ともかく健康第一!で来年を迎えたいです。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

PAGE TOP