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2019ノルウェー旅~サマースクールで学んだこと~

今、オスロ大学サマースクールのプログラムを見直していますが「完成度が高い!」と感心しきりです。
ノルウェー語授業に加えて、政治や社会問題の講義、現役作家のプレゼン、諸施設見学がバランスよく配置されていました。今回は「ノルウェー語授業」の講義&ワークショップについて取り上げてみましょう。

「ノルウェー語授業」といってもリーディング、口頭でのコミュニケーション、文法、発音など分野は様々です。
「文法は楽しい」(Gramatikk er gøy)というテーマの先生は、全身を使って講義をしていました。先生が勧める授業法が”Bruk kroppen”「身体を使おう」だったので、文字通り「体現」していたのです!

体を使おう!

また”Fonetikk”「音声学」の講義では、Lの発音を練習するために、受講者たちはペンを口にくわえてL,Lと練習をしました・・・案外、楽しかったですよ。
長年、ノルウェー語を教えてきた先生曰く「Tonem(トネーム、音調)が一番難しい」。確かに!
トネームとは日本語の「橋」「箸」のように音の上がり下がりを意味します。
何でも「ヨーロッパの言語でトネームがあるのは、ノルウェー語とスウェーデン語だけ」と発言した途端、「リトアニア語にもある!」とリトアニア人受講者たちから訂正の声が上がりました・・・

トネームじゃ!

ノルウェー語は「歌うように話す言葉」とも形容されるように、メロディアスな⤴⤵が特徴です。
ほとんどのノルウェー人は「この単語のトネームは?」など意識せずに会話をしています。
ただし「ノルウェー人は会話相手のネームがおかしいと違和感を覚える」と先生。
そして先生が高らかに「子どもっぽくマネをしよう」と提唱し、大きな声で発音します。
Hvordan går det?
Bare bra!

受講者たちは本国に帰れば、大学の先生ばかりですが、これらのフレーズのトネームに注意しながら復唱しました。
今まで、自分のノルウェー語が通じなかった時は「正しい音が再現できていないから」と思っていましたが、トネームとリズム感にも原因があったのだなぁと実感。クラスメイトたちのノルウェー語を聞いていると、ボキャブラリーから文法から「完璧」なノルウェー語なのに、イントネーションが単調に聞こえるという場合がありました。

さて、クラスメイトが教壇に立ったことが2回ありました。
ルーマニアの先生は、大学でどのようなノルウェー語授業を行っているかを具体的にプレゼンをしました。学生の志望動機や使用している教材、授業で活用しているサイトや副教材などなど、とても参考になります!大使館と協力してノルウェー映画祭を開催したり、学生たちがコーラスを結成したり(私が企画したコーラスは1回しかできていませんねー)と、すごくアクティブな様子。感心するとともに刺激を受けましたー。

ルーマニア人先生のプレゼンから

アメリカ人の先生は「2年生くらいの学生にどのようなテキストが適しているか?」のプレゼンをしました。
興味深い指摘がいくつもありましたが、中でも「ノルウェーで出版されている成人移民向けのテキストは、学生たちのニーズと適さない場合がある」です。そうそう、とうなずきました。ノルウェーで医者にかかる、物件や仕事を探すなど「不要だ」と感じる学生がいるでしょう。
アメリカの大学で実際に使っているテキストを挙げましたが、Erlend Loeの”Kurt“シリーズが映し出された瞬間、おおー!と嬉しくなりました。私も昔、使用した経験があります。

アメリカ人先生のプレゼンより

Erlend Loeの文章は短くて読みやすい。かつKurtシリーズはブラックユーモア&深いメッセージがあって、ページをめくらせる力があるんですよねー。
このテキストをもとに、どのような授業を進めているか?の説明もふむふむと拝聴します。独学&グループワークの組み合わせが特徴的でした。プレゼンの後は、グループワークに移ります。
受講者たちが幾つかのグループに分かれて、テキストを見ながら「問題を作る」作業をし、みんなの前で発表します。

Gruppearbeidグループワークは、ノルウェーの授業でも盛んですが、他国の先生たちも多用していますね。大勢の前では発言できなくても、少人数だと意見を言えるし、ディスカッションの練習にもなります。先生ばかりが発言するのではなく、学生自身が主体的になれるメソッドだと思います。日本の大学はどうでしょうか?

グループワーク中

さて。全ての先生に共通していたのは「いかに授業を楽しくするか」に腐心していることです。
私自身、面白く楽しい授業を目指してきたつもりでしたが、もっともっと可能性があることが分かりました!
素晴らしいロールモデルとの出会いにひたすら感謝です。

コメント

  • コメント (2)

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    • norway
    • 2019年 11月 08日

    こちらのコメントもお返事が遅れて申し訳ありませんでしたー。
    ノルウェー語のイントネーションはメロディアスでキレイですよね。
    過去のブログにスーパーについて書いたものがあると思います。ぜひ発掘してみてくださいー。

    • 河島
    • 2019年 10月 30日

    ノルウェーのサマースクールは堅苦しいのではなく、楽しい感じなんですね!
    現地に行ったら、是非(gjerne)参加してみたいです。

    ノルウェー語の抑揚、私は大好きなんです♫
    トーネムはノルウェー語の醍醐味だと思うので、バッチリマスターしたいですね‥。
    (私は近畿出身で元々日本語が訛ってて抑揚があるみたいなので、有利かな?(笑))

    それでは
    Ha det です!
    もしよろしければ、気が向いたらで結構ですので、ノルウェーのスーパーマーケットの内部がどんな感じなのかをレポートして頂けると嬉しいです!(どんなお菓子が人気なのか‥など)

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