ずいぶん前に売れた本みたいなタイトルで恐縮です・・・。
ノルウェー語レッスンでは、テキストを「音読する」時間を作っています。ちなみにノルウェー留学中は、初級レベルでは音読はあったものの、しばらく経つと省かれました。
日本語と発音がかなり違うノルウェー語は、音声データをちょっと聞いたくらいでは、なかなか正しい発音の再生はできません。なので、音読は必ずやります!
音読の効果はいくつかあります。正しい発音を学ぶこと、あとは「記憶の定着」です。
皆さんが、ノルウェー語を学ぶ受講動機はいろいろですが(以前のブログに書きました)、「少しでも使えるようになりたい」と思っている方が圧倒的です。使えるようにするためには「この単語やイディオムはこういう場合に使えるのか」と記憶することが大事ですね。
テキストPå veiから引用してみましょう。
-Pappa,en lilla genser. Den er fin til deg!
「パパ、紫のセーターよ。あなたにいいわね!」
-En lilla genser til meg? Nei takk.
「俺に紫のセーター? ごめんだよ」
-Kan du ikke prøve den?
「試着できないの?」
-Jeg har ikke lyst til å prøve klær.
「試着はしたくないんだ」
–Hvorfor ikke? Du må kjøpe nye klær noen ganger. Du har bare kjedelige klær.
「たまには新しい服を買わなくちゃ。持っているのは、面白みのない服ばかりでしょう。」
-Har jeg det? Ok. Vi går inn.
「そうか? わかった。中に入ろう」
レッスン中では、音声データを聞く⇒私が発音⇒生徒さんたちが読む(2回繰り返し)という流れです。
それから、大事なところをピックアップします。例えば・・・
前置詞のtilは、たっくさんの用法があります。なので個別のセンテンスで覚えてしまうのがお勧めですが、「音読」がその助けになります。
har lyst til~「~がしたい」というイディオムは頻出ですが、これも使えるようにするために「音読」や他の単語で入れ替えてみるのが良いですね。
Hvorfor ikke?「どうしてダメなの?」は、会話でよく使うフレーズです。的確な場面で使えるようにしましょう。
「退屈な、つまらない」を意味するkjedeligは、洋服klærを形容することもできる、とわかりました。
レッスンの準備でテキストには目を通しますが、その時は黙読です。レッスン中に改めて音読をすると、準備では気づかなかったことを「発見」することがママありますねー。また生徒さんたちに作文を書いてもらって、それを読んでもらうと「あ、間違えてました!」と気づくことがあります。
ということで、恥ずかしがらずにノルウェー語を声に出して読むことをお勧めします!
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