Tida flyr!　時間がたつのは本当に早いですねー。もう2021年も終わりに近づいているかと思うと「嘘でしょ！」と叫びたくなります。
めっきりブログ更新回数が減った年でしたが、ざっくりと振り返ってみたいと思います。

コロナと介護

コロナの影響は今年も引き続きあり、オンライン講演開講や全レッスンがオンラインになりました。昨年末「来年はコロナ、どうなるのだろう？」と不安な気持ちになっていましたが、今年も変わらないですね。残念ですが、ノルウェー行はかなわず・・・92年以降、毎年のノルウェー詣（2回除く）を継続してきましたが、2年続けて渡航できないのは初めてです。生徒さんたちと「早く行きたいですね」と言い合っていますが、来年こそは行かれるのでしょうか。現在の厳しい渡航制限を見ていると後ろ向きな気分になりますね。

今年は両親が要介護の認定を受けて、生活に影響が出た年でもありました。特に春頃は帰省回数が増えて、レッスンの変更をお願いしたり、夏からはスケジュール変更や新規レッスンの募集を制限など不本意なことが続きました・・・・と書くとすごーく大変そうに見えるかもしれませんが、ケアマネさんをはじめプロの方のサポートをフルに活用しています。さらに生徒さんたちが事態を理解し、こちらのわがままを受け入れて下さったことにも感謝しています。コロナも介護も先が見えない点が似ていますが、うまく付き合っていけるといいですね。

介護で落ち込んだ時、救われたノルウェーの小説

講演・イベント・インタビュー

今年もありがたいことに講演やイベントに参加することができました！
朝日カルチャー横浜教室主催によるオンライン講座を2回開講しました。2/6の「おいしいノルウェー語」では、ノルウェー人のソウルフード「じゃがいも」にフォーカスを当てました。ノルウェーにおけるじゃがいもの歴史（「じゃがいも休暇）やどんな食べ物として活用されているか「じゃがいもづくし」の回となりました！
8/7「おいしいノルウェー語 短い夏の楽しみ方」では、夏ならではのオープンカフェやガーデンパーティの賑わいや夏の食べ物イチゴやシュリンプなどを紹介しました。暗くて長い冬があってこそ、夏の輝きが増します。束の間、ノルウェーぷちとりっぷを楽しんでいただきました♪

にぎわうオスロのオープンカフェ

今までお話ししたことがない分野のオンライン講演「ノルウェーの性教育」にも登壇しました。こちらは港区立男女共同参画センター・リーブラとノルウェー大使館共催です。私は「テレビ・絵本にみるノルウェーの子どもを性暴力から守る試み」というテーマでお話ししました。共同スピーカーのオットーさん（ノルウェー大使館参事官）がまずノルウェーにおける人権や男女平等の歴史など包括的に解説しました。私はNRK Super（ノルウェー国営子どもチャンネル）の「子どもを性暴力から守るキャンペーン」番組を紹介したり、Gro Dahleグロー・ダーレさんの”Sesam, Sesam“という絵本を紹介しました。偶然、アダルトサイトを見てしまった少年の動揺と不安を和らげる母親の会話が印象的な1冊です。短いプレゼンでしたが、アンケートによると興味を持って下さった方が多くて嬉しく思いました。

講座のチラシ

今年唯一のリアル講演会を11/16に千代田図書館にて開催しました。タイトルは「ノルウェー語を仕事にすること 語学から翻訳まで」です。詳しい内容はこちらのブログをご参照ください。久しぶりにたくさんの人の前で直接お話しすることができて、本当に楽しかったです！

さてさて。珍しい体験がありました。なんとインタビューを受けたのです！お世話になっている白水社のWebふらんすの「「その他の外国文学」の翻訳者」シリーズでノルウェー代表に選ばれました（お前でいいのか？というツッコミはなしで・・・）。翻訳の実績はほーんと乏しいので後ずさり気味でしたが、聞き上手なインタビュアーさんたちに乗せられ、結果しゃべり倒してました。改めて私の紆余曲折ノルウェー人生に触れた方が多かったらしく「面白かったですよー」と珍しく褒められました。こちらからご覧になれます。

ノルウェー語レッスン

おかげさまで今年もたくさんのレッスンを実施できました。引き続きノルウェーのニュース動画（主にSupernytt）のシェアを通じて、ノルウェー語+社会や人々の暮らしに触れられるよう努めました。この動画を選ぶために、毎朝のニュース番組チェック(Dagsrevyen）を今年も続けました。今年は選挙イヤーでしたが、子どもニュースでも選挙特番が組まれたり、子どもたちが積極的に行動する姿に生徒さんたちから感嘆の声が上がりました。他に心がけたことは「発音のやりなおし」です。動画サイトを使って基礎的な発音の練習を取り入れましたが、好評です！さらに音読の練習を重視しています。

発音練習サイト

かなりの年数を通じてノルウェー語を教えてきましたが、改めて感じることは「人は簡単に忘れてしまう」ということでしょうか。週に1回のレッスンでは忘れて当然です。日常生活でも使う機会はない方がほとんどですし。なので、レッスンの進行を早めるよりもゆっくり確実に、時に前に戻ってノルウェー語の理解を確実なものにするよう心掛けました。

2007年にノルウェー夢ネット主催のノルウェー語レッスンを開始しました。来年は15年目に突入です！各レッスンの満足度や充実度を高めるべく、頑張りますね。あとはレッスンを楽しくすることも忘れずにー。

2021年を振り返って

今の時点ではあまり感慨がありません・・・。というのも、長いスパンの大きな仕事が始まり「私はこの仕事ができるのだろうか？？」と日々悶々としているからです。来年の今頃、笑っているか泣いているか「神様、教えてー」と叫びたい気分です。
・・・取り乱しましたが、2022年もノルウェー夢ネットをご寛容の御心で見守ってください！
Tusen takk skal dere ha, og godt nytt år!