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ノルウェー夢ネット的2020年を振り返る

2020年もあと数日になりました。昨年の「ノルウェー夢ネット的2019年を振り返る」というブログを読み直し、様々な感慨が沸き起こります。ざっくりと2020年を振り返ってみましょう。

コロナの影響

はい、ありました。1992年の初ノルウェー旅行から、(2年を除く)毎年、ノルウェーを訪れていましたが、今年はそれが叶いませんでした。ノルウェーに行かれないことがこんなに辛いなんて・・・特に秋頃に実感しましたね。会いたい人に会えず、街や自然を歩いたり、書店やスーパーを覗くことができません。今まで当たり前にしていたことが、実はそうではなかったと悟りました。
あああーーー、オスロの新図書館に行ってみたい!湖のそばで焚き火をしたい!ただ通りを歩いてノルウェー語に耳を傾けたい!Kvikk Lunsjをむしゃむしゃ食べたい!
来年には渡航できるでしょうか?今の時点では全く予想がつきませんが、これからはノルウェーを旅行できる「ありがたみ」が増すかなぁと思っています。

仕事の面でもいろいろと影響はありました。まとめていきますね。

講演会・イベント

2月くらいから「コロナウイルス」の脅威が伝えられ、段々と対岸の火事ではなくなってきました。朝日カルチャーセンター横浜教室の連続講座「ことばと文化」の2回目が3/7に予定されていましたが、コロナ感染防止を理由に中止。またノルウェー夢ネットで企画していた「ノルウェー流アウトドアに学ぶ防災&焚き火イベント」(3/29)も断腸の思いで延期。くーーーーと泣いていましたが、12/6に開催できてとても嬉しかったです!青空の下、テントとノルウェー国旗、犬や焚き火を満喫することができました。当日の様子はブログをご参照ください。
講師の田島利佳さん、Tusen takk for din store innsats!

国旗とテント

ノルウェーの探検隊?なテント

今年は、いろいろな人が「何とかできること」を模索した年だったと思います。北欧ぷちとりっぷ主催者の森百合子さんもその一人でした。北欧系ショップを盛り上げるべくオンラインチャリティ企画の「おうちで、北欧ぷちとりっぷ」を3回も開催!ありがたいことに私もお声がけいただき、毎回、100名以上の方々と「北欧」をキーワードにオンラインでつながることができました♪ 予定調和一切なしで面白かったです。
北欧系ショップからはおいしかったり可愛い景品が贈られたのですが、私の景品は「ノルウェー語レッスン」!「これ、当たったら迷惑じゃないかな??」と不安だったのですが、受講して下さった方は楽しまれたようで何よりです~。
森さんのサイト「北欧BOOK」で記事がUPされているので、ぜひご覧ください。果たして4回目はあるのでしょうか?

おうちで、北欧ぷちとりっぷ

おうちで、北欧ぷちとりっぷ

秋、オンライン講演会やトークショーの参加が続きました。
日本ノルウェー協会は、毎月1回水曜日に「水曜会」という交流飲み会を開催していました。ですがコロナの影響で通常の水曜会が開けなくなり、リモートでつながる「リモ会」を立ち上げます。幹事のアネッテさんから「一度、出演してみませんか?」と誘われて、出てみることにしました。「言葉」にこだわったトークショーを考え、ベルゲン大学日本語学科のベネディクテ先生に声をかけて、一緒にトークショーをすることに。「ノルウェー語と日本語のはざまで」というタイトルで、10/14に開催しました。ノルウェー語・日本語の学習を始めたきっかけ、教える苦労ややりがい、マイナー言語あるある的なお話がどんどん飛び出します。ベネディクテ先生は「日本語を教えている」と話すると「すごい、かっこいい!」という反応があるそうですが、私は「美容院とかで仕事を聞かれると”ヨーロッパの言葉を教えています”みたいにぼやかして、ノルウェー語とは言いません」と告白・・・。泣けましたね~。この日のトークショーには通常より多くの方がご参加下さったようで、嬉しかったです♪

日本ノルウェー協会

オンライントークショーmed ベネディクテ先生

北欧文化協会からもお声がけがあり、10/30に「ノルウェーのユニークな絵本と出版支援体制」というタイトルで講演をしました。そもそもノルウェーの絵本に興味をもったきっかけから始まり、ノルウェーではDVや育児放棄、児童の性的虐待など深刻な社会問題がなぜ絵本として普通に出版できるのか?「売るのが難しい」書籍出版をサポートする国の文化支援制度を過去の現地取材を交えて解説したり、未訳や拙訳の絵本をご紹介しました。
北欧を専門とする諸先生方にも聞いていただき、貴重なコメントをいただきました。みなさん、優しいなぁと感謝感謝です。予想以上にたくさんの方が申し込んで下さり、本当にありがたいです。
どんな形であれ、ノルウェーの出版物を今後も日本で紹介したい、と思いを新たにしました♪

北欧文化協会

紹介した絵本の例です

そして!昨年開催できなかった「ノルウェーについて学ぶサロン」ですが・・・当初は5月に予定していましたが、コロナで断念。ですが、11/21、無事にオンラインで実施できました!記念すべき80回目のサロンは、野外教育がご専門の多田聡さんをお招きしました。私の元生徒さんであり、焚き火の奥深さ、素晴らしさを教えてくれたアウトドア師匠です。
初オンラインサロン、どうやって募集をかけるか?難題はありましたが、Yoko管理人さんが勉強を重ねてPeatix利用に踏み切ります。
多田さんは2年間、北ノルウェーのアルタに在外研究で滞在されていましたが、豊かな自然体験を重ねていました。ノルウェーのフィヨルドや氷河、白夜と極夜、オーロラ、生き物たち。専門のFriluftliv体験として登山や散策、キャンプ、釣りやキノコ狩り、スキーと犬ぞり、そして焚き火やサーミ人など。旅行できない私たちに、美しすぎる写真や動画を惜しげもなく披露して下さり、素晴らしいサロンでした。ZOOM開催だったので、チャット欄にコメントや質問が寄せられましたが、皆さんの「ノルウェーに行きたい」という熱が高まりましたね~。
当初は集客はどうかしらん?と不安でしたが、駆け込みのお申し込みが増えて、安堵しました。多田さんの貴重な体験は、ぜーーーったいに共有して欲しかったので。
こちらにレポートをまとめたので、ぜひご一読ください。多田さん、皆さま、ありがとうございました♪

ノルウェーについて学ぶサロン

サロンで紹介された焚き火!

ノルウェー語レッスン

今年のノルウェー語レッスンは「対面レッスンからオンラインへ」と大きく変化しました。2020年1月期は順調にスタートしたのですが、徐々にコロナの影がレッスンにも忍び寄ってきました。
3月頃から希望者にはオンライン受講に切り替えてもらい、4月からは全面オンラインに切り替えました。コロナを理由に休む方、辞めてしまった方がいらっしゃり、スケジュール帳で確認すると4月と5月のレッスン数が減ったことに気づきます。半分以下ですかね・・・。「この先、一体どうなるのだろう?」と漠とした不安を抱えつつ、いつも以上にブログを更新する日々。

7月期から「オンラインの可能性」をずいぶんと実感できました。ノルウェーや地方在住の方のお申し込みが増えて、初心者クラスを3つも開講できて本当に驚き、そして嬉しかったです!時間ができて学びたい、というお声も聞きましたね。結果、春に落ち込んだレッスン数は夏から盛り返して、年末まで高め安定で推移することができました。Tusen hjertelig takk!
現在はオンラインと対面の両方に対応し、オンラインと対面がMIXのクラスもあります。割合的にはオンラインが9割ほどでしょうか。慣れとはこわいもので、今では対面レッスンの方がドキドキします!

オンラインレッスン

とらちゃんも参加のオンライン♪

レッスンでは、ノルウェーの子どもニュース・通常のニュース映像をお見せしていますが、意識的にコロナウイルスのニュースを取り上げるようにしました。日本ではノルウェーのコロナ状況などほぼ報道されません。ですが、ソルバルク首相たちが何度も子ども向けに記者会見を開いたり、具体的かつ迅速に物事が決定していく様など、ぜひご覧になって欲しいと感じました。「コロナ」を通じて、その国の政治や国民性、問題点、いろいろなものがあぶり出されたと思います。すっかり、ノルウェーのニュース番組視聴は朝の習慣となり、「まだまだ知らないことがいっぱいある」と実感しています。
昨年、オスロ大学サマースクールで、海外の大学でノルウェー語を教える先生を対象にした集中講座を受講しました。その時の学びをレッスンに反映しようと努めました。まず何よりも「レッスンは楽しくあるべし」という姿勢です!

各回参加のセレクトレッスンは、オンラインの特長を生かして、ノルウェー在住の方にゲスト講師になっていただきました。石橋恵子さん、石毛宏子さんはリアル「世界こんなところに日本人」な生活をノルウェーで過ごされています。お二人の貴重な生活ぶりはお話やカメラを通じて、日本に届くことができました。大変ご好評で、石橋さんは再び「ノルウェー在住、石橋恵子さんに聞く”冬の田舎暮らし”」というタイトルで登場されるので、お楽しみに♪(残席1です!)

セレクトレッスン

石橋さんのセレクトレッスンより

今後、コロナが落ち着いても、オンラインレッスンを続ける人が多いのでは?と予想しています。通うための時間やお金が節約になりますし、気楽ですよね。とはいえ、まだまだ先のことはわかりません。ノルウェー夢ネットのモットーFleksibel「フレキシブル」をモットーに対応したいなぁと思います。

気づけば20年

2000年にスタートしたノルウェー夢ネット。今年は20周年記念でした! 昨年の今頃は「どんな記念イベントをやろうかな?」と考えていましたが、コロナの影響で、夢がどんどんしぼんでいきます。ただ、当初の予想とは違いましたが、ああ、今年は20周年なんだなぁとオンラインのイベントや焚き火イベントの際、また日々のレッスンで感じることがありました。自分が打ち込めることを見つけ、仕事にして、そして飽きずに続けられるなんて、なんとありがたいことなのか。オンラインでもできる仕事で良かった、としみじみしています。

ノルウェーを初めて訪れた1992年。まさか将来、「どっぷりノルウェー漬け生活」が待っているとは予想もしていませんでした。コロナは予測不能ですが、人生も予測不能です。
さて2021年はどんな年になるでしょうか? 確実なことはわかりませんが、ノルウェー夢ネットの活動を通じて、日本でノルウェーやノルウェー語の魅力を伝え続けたいと思います♪

焚き火

いつも心に焚き火を!

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