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ノルウェー夢ネット的2019年を振り返る

Tida flyr!時が経つのは本当に早いですねー。もう2019年が終わりに近づいています。今年もノルウェーまみれでしたが、ざっくりと振り返ってみたいと思います。
普段、「ちんまり」と生活していますが、大きな変化があった年でした。

6月~7月、オスロ大学サマースクールに(超)短期留学できました!最後の留学が2000年なので、実に19年ぶりに「学生」です。50代になっても学べるものですねー。
海外の大学でノルウェー語を教えている人が対象のクラスに入ることができ、2週間で教え方のメソッドやツール、文学、政治など幅広いテーマの講義やワークショップを受講しました。ベテランの先生たちは「面白い授業」にこだわりを持っていることが、とても印象的でしたね。
収穫はたくさんありました。レッスンで使える有益なサイト、さらには新しいノルウェー語テキストを教えてもらったので、帰国後のレッスンで反映しています。テキストを変えるのは迷いがありましたが、内容はもちろん、ネットを活用した問題も充実!圧巻!なので「変えて良かったー」と満足です。
過去ブログで留学記を綴りましたので、ぜひご一読下さい。
再び、ノルウェー(超)短期留学へ!
オスロ大学サマースクール初日!
サマースクールで学んだこと
20年ぶりの再会

非欧米圏参加者は私だけでした

オスロへ行く前に、中央ノルウェーの小さな町Grongを初めて訪れました。元生徒さんがGrongのフォルケホイスコーレで先生をされていて、訪問しちゃいました(どこでも押しかけます・・・)。昨年は北ノルウェー、今年はTrøndelag地方の自然を満喫し、偏愛するたき火をセッティングしてもらったのです。
2月にGrongの若者たちと生徒さんたちが一緒にカラオケボックスでパーティ(?)をしたことは、こちらのブログに記しました。楽しかったですねー。

湿原のたき火

9月、2年ぶりの翻訳出版が実現しました。ノルウェー絵本『わたしの糸』(トーリル・コーヴェ著、西村書店)です。前作『うちってやっぱりなんかへん?』に続き、ずっと出版したいと願っていましたが、その夢がかなって、本当に本当に嬉しかったです!
メインの仕事は講師ですが、「この本はぜひ日本で紹介したい」と感じた本は翻訳したいです。とは言え、持ち込み企画がそんなに簡単に実現する訳ではありません。たくさんの方に応援していただき、ありがたいことです。

入口にたくさん並べていただきました!

『わたしの糸』は原作アニメーション短編映画も絵本も、普遍的なメッセージをシンプルに描いています。母と子どもの愛やつながりがモチーフですが、受け手によってさまざまな解釈ができます。
刊行記念トークショーを2回開催しましたが、会場のひるねこBOOKSさん、ブックハウスカフェさん、そして参加して下さった皆さま、ありがとうございました!(一瞬でも参加したいと思って下さった方にも感謝ですー)。トークショーの準備は大変でしたが、皆さんが熱心に話を聞いて下さり、嬉しかったです!他にもたくさんの方がブログやSNSで紹介してくれました。Tusen takkですー。
関連ブログは以下になります。ぜひぜひご一読下さい。
ノルウェー絵本『わたしの糸』刊行に寄せて
『わたしの糸』刊行記念トークショー
『わたしの糸』&ノルウェーの「たくましい女性たち」トークショー!


“Threads” Torill Kove, provided by the National Film Board of Canada

今年は、講演やトークショーが多かったですね。9月~11月に集中しました。一時期「(上達しない)パワポ職人」になった感があります。
もう11回目を迎えた「北欧ぷちとりっぷ Vol11. 直球勝負で北欧の魅力ってなんだ?」に登壇しました!1回目から皆勤賞ですー。これだけ森百合子さんの本が出版されているってすごいことだなぁとアホのように感心しています。北欧男子トークでは、初のグリーンランド人が登壇し、会場の注目を集めてましたねー。ぷちとりでは物販も人気ですが、アクアビットジャパンさんにご協力をいただき、『わたしの糸』の販売を行いました。

たまにはノルウェー以外をしゃべりたいね・・・

カルチャーセンターで初めて講演を行ったのは9月。朝日カルチャーセンター横浜で「ノルウェー 自然と人が豊かな国」というタイトルでお話ししました。「初心者の方にもわかりやすく」を目指した内容でしたが、参加者の方は「ノルウェー通、北欧通」の方ばかりでした・・・。質問タイムでは「通ならでは」の質問がたくさん寄せられて、嬉しかったですねー。

たき火愛を語りました!

2020年にも同じ朝カルで連続講座「ノルウェー ことばと文化」(2/22、3/7)でお邪魔する予定です。ノルウェー語を通じて見えてくるノルウェーの歴史、社会、国民性や風俗など紹介します。通の方もノルウェーのことなど全くご存知のない方にも楽しんでいただける内容にしますね!

11月、久しぶりの地方講演、久しぶりの九州へ行ってきました!福岡県大刀洗町にて、「今知りたい北欧ノルウェーのこと 子どもを伸ばす教育、女性を活かす施策」という「君にそんな話できるの??」というテーマの講演をしてきました。
講演内容を構成するのは、大変ですが、楽しくもあります。半ば執念で毎年ノルウェーへ行っていて、良かったなぁ、と。教育現場の視察、ノルウェー人のお宅訪問、街角で見かけた光景などがうまく組み込めると、Jøss!やった!という気分になります。
こちらの参加者は「ノルウェー、北欧に渡航した人はゼロ」でした。大人になってからの学び直し「リカレント教育」について、特に興味を持って下さったようです。ノルウェーは他の北欧同様「やり直しのできる社会」だと思いますが、そのために必要なものは何か?を考えていただくきっかけになれば嬉しいですね。

講演会や様々な場所で活躍してくれたのは・・・ノルウェーミニZINEでした!
思いつきから制作に至ったミニZINEですが、何枚配ったでしょうか・・・最初に1000部を印刷、さらに1000部の増刷ですー。私が名刺代わりに使ったり、講演をはじめ様々な場所で配ったり、ノルウェー大使館をはじめ、ノルウェーや北欧に関連した場所やショップに置いていただきました。最近では、ノルウェー人の知人や生徒さんから「自分の会社でPRツールとして使いたい」とオーダーがありました!
改めて、イラストもろもろ担当して下さった平澤朋子さんに感謝感謝ですー。
「ノルウェー?なんですか?」な方でも、わかりやすい内容になっていますし、「かわいいですね!」と反応して下さる方も多いです。制作秘話はこちらのブログをご参照ください。

納品されたノルウェー語ミニZINE

さて。何回やったのか数えていませんが、今年もノルウェー語レッスンをたくさんやりました!ノルウェー夢ネット主催のノルウェー語講座は12年目になります。
前述したように、後半になってテキストを変更しましたが、他にもいろいろと試行錯誤をした年でしたね。NRK(ノルウェー国営放送)の子どもチャンネルが放送するニュース番組にはとりわけお世話になりました。こちらのブログから、どんな内容かご覧になれます。簡単なノルウェー語で放送されるニュースを観ることで、リスニングの練習ができ、さらに「どんなことがノルウェーや世界で起きているのか?」を垣間見れます。生徒さんたちの感想は「ノルウェー人の子どもが、しっかりと意見を言えるのがすごい」が多いですね。他にもレシピサイト、観光サイト、季節ごとの行事がわかるサイトなどを見ながら「情報を読む」練習を重ねましたー。
今年も、ノルウェーや北欧関連の出版物、映画、コンサート、イベントの案内をしていました。少人数レッスンのおかげで、皆さんの率直な反応が聞けるので、楽しいですね。

子どもニュースLOVEです

受講者の方について。今年も継続して下さった方、ありがとうございます!新規の方もVelkommen!
あえて今年の特徴を挙げれば「切迫感のある人」が目立ったことでしょうか。移住や視察、留学の準備、さらに一時帰国中に勉強したい、もうすぐノルウェー語の歌をコンサートで唄うなどなど。「ネットでこちらを見つけました」とお聞きすると「すんごくニッチな駆け込み寺」と感じますね。
毎週、月曜日に1週間のレッスン進捗をFacebookにUPしていますので、どんな内容なのかご覧になれます。

生徒さんのノルウェー人家族が来日!

やったことばかりを書き連ねましたが、できなかったのは「ノルウェーについて学ぶサロン」の開講です・・・。2006年以来、開講ゼロだったのは今年だけです。短期留学、出講が重なったことができなかったことの原因でしょう。さらに言えば、ブログの更新も少なかった・・・反省です。
極めつけの大きな変化は、家族が増えました。(法律婚ではない)再婚をして、受講者の皆さんや北欧関係者で親しくしている方に集まっていただき、パーティを催していただきました!いろいろな方に祝福され、とてもとても、ありがたかったですね。Tusen hjertelig takk!
あ、もっともっと大きな変化がありましたー。猫のとらちゃんです。
なかなか触らせてくれなかったとらちゃんですが、今年の始めから、徐々に触らせてくれるようになり、今ではすっかり「触られたがり屋さん」に変貌しました。「とらちゃんに会えるのでレッスンを続けます」という生徒さんの声を聞くと、ノルウェー夢ネットにおけるとらちゃんの重みを実感しますねー。もっとちゅーるを差し上げないと・・・。

床暖と生徒さんの足に密着

昨年末のブログでは「日本、こんな状態で大丈夫?」と書きましたが、その懸念はさらに強くなりました。ノルウェーで報道された日本のニュースは、新天皇即位を除けば、台風など自然災害、超少子高齢化、日本の高齢者が働かないと生活できない状況、カルロス・ゴーン氏の逮捕時で発覚した日本の長期拘留制度、日本の女性が仕事によってメガネ着用を禁止、#KuToo運動などに代表される女性差別など負の報道が目立ちました。
たとえごくわずかでも、ノルウェーの紹介やノルウェー語レッスンを通じて、自分にできることを続けていきたいと思います。

来年は2020年。ノルウェー夢ネットは2000年に始めたので、ついに20年目に突入です。とはいえ、記念的なことは何も企画していません(焦)。何かリクエストがあれば是非!
2020年も、ノルウェー夢ネットをご愛顧のほどよろしくお願いいたします!

新しいレッスン会場です

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2020年1月期ノルウェー語レッスンの応募はまだ間に合います!
月曜19時初心者クラス(1/27開始)は、残2。アットホームな雰囲気でゼロからノルウェー語を学びませんか?
詳細・お申込み→https://bit.ly/2SDClsm

・セレクトレッスン
「超!ノルウェー語入門」(1/11)は残1。簡単な挨拶やよく使うフレーズ、アルファベット、ノルウェー絵本の音読にも挑戦します!
「ネイティブによる発音練習」(3/15)日本人が苦手な発音をアーレン先生と一緒に練習しましょう!
詳細→https://bit.ly/2QrtJSK

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